RSx12をエンジンカーに搭載!?のお話
2016年10月5日 <サーボ> RSx12 <お知らせ・イベント>
こんにちは!
今回はミニサイズサーボを1/10GPツーリングカーに搭載してみましたというお話です。
RSx12は電動RCカーの1/12レーシングをターゲットに開発していますが、設定次第ではパワフルな特性となります。1/12レーシングカーよりさらに車重の重い1/10F-1やGT500クラスでもご好評を博している弊社のフラッグシップサーボの一つです。
先日のKOグランプリは残念ながら雨天中止となってしまいましたが、お集まりいただいた参加者の中に、RSx12を1/10GPツーリングカーで使用されている選手がいたので、お話しを聞いてみました。
「RSx12はGTバージョンを使用しています。以前使用していたサーボと比較して明らかにレスポンスが速いです。さすが1/12用ですね。スロットル側では慣れるまで思わずプッシュアンダーを誘発してしまうほどです。速すぎる分にはプロポとサーボの設定で調整できます。ブレーキのトルクも申し分なくてしっかりと止まるし、加重移動のブレーキのような弱いブレーキも今まで通り可能です。熱ダレが起こらないか気になりましたが、今年の猛暑でも問題なかったので大丈夫でしょう。」
4月から使用を開始して、ワンシーズン乗り切ったそうです。とってもおすすめをいただいてしまいました。
貴重なご意見をリスペクトして、早速、搭載用アダプターを作ってみました!
京商製のV-one R4 EVOシャーシのメカトレイは、スタンダードサーボまたはロープロサイズサーボを搭載する設計となっていますので、RSx12を搭載するためのアダプターとしています。ブレーキやスロットルのリンケージをなるべく変更せずに交換できるように、サーボホーンの位置や高さが設計位置から大きく変わらないようにしています。(今回、見やすいように白い材料を使用していますが製品は黒の予定です。)
このアダプターを使用して、ステアリングサーボもRSx12にしてみました!
ステアリングについてもキット付属のサーボホーンでしっくり取り付けできるようになっています。RSx12のスペックからすると、ゴムタイヤでミドル~ショートサイズのサーキットを走行する際には問題ないと思います。スポンジタイヤでラージサイズのサーキットを走ると、アンダーステアが出る可能性があるでしょうね。
RSx12を搭載してもたらされるメリットがいくつかあります。
1、軽い!
例えば、RSx2をST/THに使用した際はサーボ2台で130gですがRSx12を2台にすると52gです。サーボ変更で78g軽量化できます!
ロープロサイズのBSx2one10からの変更でも、サーボ2台で50g軽量化できます。1/10GPツーリングカーでは、受信機バッテリーが80g前後ですので、この差は結構大きいですね!
2、低燃費!
RSx12は小型化のために直径の小さなモーターを使用しています。具体的な数字をここで述べることはできませんが、標準サーボの最大電流に比べて約半分、ロープロサイズに比べても約2/3の燃費になります。最近は受信機バッテリーの性能がいいので、「電欠!」の叫びを聞くことはあまりありませんが、長く走れるとバッテリーの負荷も減るのでいいですよね!
3、安い!
サーボの定価が安いので、同じ予算ならスペアサーボも購入できますね。
さて、ここまで紹介しましたが、このRSx12サーボアダプター(仮名)は現在、試作品をテスト中です。また、前出の通りRSx12はEPレーシングカー向けで設計していますので、クラッシュなどの過度な衝撃に対しては、保証いたしかねます。
対応サーボはRSx12(GTバージョン)と先月のホビーショー発表のRSx3-12です。RSx3-12ではGTバージョンのセッティングがモデル4にインストール済みで販売されますので、サーボモデルセレクターで簡単に設定変更可能です。
RSx12サーボアダプター(仮名)の材質はあえてアルミとせずに、ジュラコン削り出しとしています。アルミは金属で硬度が高いため、ガッチリ締まりますが緩んだ時に一気にビスがいなくなってしまいます。製品化の際には、黒いジュラコン材料で製作する予定です。ビスはきっちり締まって緩みずらいです。ただ、アダプター側に雌ネジなので、V-oneR4の受信機ケースのサーボマウント穴やステアリングサーボマウントのマウント穴を3mmに拡大する小改造が必要です。
メカトレイのサーボマウント穴(4カ所)を3mm穴にひろげます。
お値段については、削り出しのための作業機械や工数はアルミと変わらないので、アルミ製の同程度のパーツの値ごろ感となると予想します。
今回の試作品をテストして、良好な結果が得られるようならKOウェブショップ限定品として販売の予定です。
今回もお読みいただいて、ありがとうございました!