サーボモデルセレクターのお話し
2016年5月26日 選び方とセッティング サーボ オプション < ICS > ICS機器 <新製品>
こんにちは!
今回は、新発売になったサーボモデルセレクターの使用方法についてです。
KO PROPOのRSxシリーズとBSx2シリーズのサーボは、パソコンから5モデル分のサーボの設定を登録することができます。あらかじめ登録しておいたモデルデータを素早く手軽に切りかえるために活躍するアイテムがサーボモデルセレクターです!
ここでは、サーボモデルセレクターを使用するまでの流れをご説明します。
1、パソコンでサーボに設定データを登録する
(1)パソコンの準備
まずは、サーボに走行時に試してみたい設定データを登録しましょう。データ登録のために必要なアプリはKO PROPOのホームページから無料ダウンロード可能な、ICS Servo Manager V2.0.1.0になります。このアプリはWindowsViasta以降のパソコンで使用可能です。また、パソコンとサーボの接続には、ICS USB アダプターHSを使用します。もし、初めてICS USB アダプターをご使用する場合にはパソコンにドライバーソフトをインストールする必要がありますので、こちらの記事を参考に、インストールしてくださいね。Windows10の場合は、こちらをご参考にお願いします。
(2)設定データの準備
ICS Servo Managerソフトを使用して、データを登録しましょう。もちろん、お好みの設定データを作成して登録することも可能ですが、KOPROPOのホームページには、各種のおすすめ設定が公開されています。みなさん、やはり気になるのは「エキスパートドライバーが使用している設定を試してみたい!」ところだと思いますので、ここでは一例として、RSx-12サーボに、2015年の全日本選手権で使用された1/12レーシングカーのおすすめ設定を登録する手順を紹介します。
設定データはこちらからダウンロード可能です。
上の画像の圧縮フォルダをクリックするとダウンロードが開始されます。ダウンロードされたデータを任意の解凍ツールで解凍します。正常に解凍が完了すると、下の画像のようなフォルダが作成されます。
このフォルダの中には、「石岡選手2015全日本.kpd」と「村井選手2015全日本.kpd」2つの設定データが入っています。このデータは、ICS Servo Managerソフトで使用するためのデータですので、ICS Servo Managerアプリを起動します。
(3)設定データの登録
ICS Servo Managerアプリを起動したら、まず、COMポートを設定します。
ICS USB アダプターHSとRSx-12を接続して、パソコンのUSBコネクターに接続します。上の画像の「COM」項のプルダウンボックスをクリックすると、以下のように「ICS USB ADAPTER HS(COMxx)」と出てきますので、そちらを選択します。(COMxxの番号は、ご使用のパソコンによって変わります)
もし、「Disconnect」しか出ない場合は、ドライバーソフトのインストールに失敗してますので、デバイスマネージャーで右クリック>ドライバソフトウエアの更新を実行して、再インストールしましょう。
COMポートを設定すると、現在の設定データが自動で読み込まれます。
市販製品では、モデルセレクト1が設定されています。この、標準の設定はバックアップに残して、モデル2に「石岡選手2015全日本.kpd」とモデル3に「村井選手2015全日本.kpd」を登録してみたいと思います。
ICS Servo Managerアプリ右上の「Model Select」項のプルダウンボックスをクリックし、2をクリックします。
「Change Model Number?(モデルセレクトを変えてもいいですか?)」の確認が出ますので、OKを押します。すると、モデルセレクトが2番になります。
ICS Servo Managerアプリ左上の「ファイルを開く」アイコンをクリックして、「石岡選手2015全日本.kpd」設定データを開きます。
先ほどとは異なる設定データが表示されましたので、ICS Servo Managerアプリ右下の「Write」アイコンをクリックして、RSx-12に書き込みます。
同じように、モデルセレクトを3に変更=>ファイルを開く=>Write(書き込み)の流れで、モデル3に「村井選手2015全日本.kpd」を書き込みしましょう。
書き込みが完了したら、アプリ右上のxマークでソフトを終了し、ICS USB アダプターとサーボの接続を取り外します。
2、サーボモデルセレクターを使用する
サーボモデルセレクターはサーキットでの走行の間に、素早くモデルセレクトを変更するために設計されています。
RCカーが走行可能の状態から
①サーボのコードを受信機から外して、サーボモデルセレクターに挿す。
②サーボモデルセレクターのコードを受信機に挿す。
③ボタンを押して、サーボのモデルセレクトを選ぶ。
④サーボの配線を戻す。
4ステップで操作します。
①サーボのコードを受信機から外して、サーボモデルセレクターに挿す。
サーボモデルセレクターの上面に差し込みの向きを指示したプリントがあるので、サーボリードの爪の向きを合わせて接続しましょう。
②サーボモデルセレクターのコードを受信機に挿す。
受信機からは電源を取りますので、1CH~4CH、またはBコネクターに接続します。
③ボタンを押して、サーボのモデルセレクトを選ぶ。
受信機の電源をONすると、サーボモデルセレクターの赤いLEDランプが高速点滅を開始します。3秒ほど待つと、一度点滅をやめてから今度はゆっくり点滅を開始しますので、点滅回数を数えます。●●・●●・なら2回点滅でモデル2番になっていることを示します。サーボモデルセレクターの押しボタンスイッチを押すと、●●●・●●●・に点滅回数が変わり、モデル3番に変更されたことを表示しますので、設定したいモデルの点滅回数にします。
④サーボの配線を戻す。
お好みのモデルの点滅回数になったら、サーボモデルセレクターとRSx-12、受信機の配線を引き抜いて、RSx-12サーボの配線を受信機の1chに戻しますと、走行可能になります。
サーボモデルセレクターはKO PROPOのRSxシリーズサーボで使用可能です。
【対応サーボ】
RSx2(ResponseH.C、PowerH.C、Response、Power) / BSx2(ResponseH.C、PowerH.C、Response、Power) / RSx-one10(Response、Type-S) / BSx2-one10(Response、Power、Grasper) / RSx-12
設定の手順としては、まずはKO PROPOのホームページで公開されているおすすめ設定をお試しいただき、お好みのおすすめ設定を決めたら、さらに微調整した設定にチャレンジすることで、快適なRCライフが送れることでしょう!
今回もお読みいただき、ありがとうございました!