ESC 電装パーツのお話し
こんにちは!
先週末、千葉県のケイチューンスピードウエイで行われたJMRCA全日本選手権では、誰が勝ってもおかしくない大接戦となり、スーパーエキスパートクラスは後藤選手が優勝、オープンクラスでは冨田選手が優勝を遂げられました。おめでとうございます!先週のKOブログで紹介した澤田 仁選手も、スーパーエキスパートクラスの決勝Aメイン第2ラウンドでトップゴールを決めるなど、大健闘でした。
選手の皆さん、サポートスタッフの皆さん、お疲れ様でした!
さて、今回の大会はパワー制限のないモデファイモーターを使用したスーパーエキスパートクラスと、13.5Tの公認ブラシレスモーターを使用するオープンクラスが行われました。オープンクラスでも最高速度は90Km/hに及ぶハイスピードバトルの中で、KO PROPOの電装パーツを使用した選手が目立ったそうです。今回の記事では、サービス部にもよくお問い合わせのある、電装パーツのラインナップと用途をご紹介します!
アドバンテージキャパシターB No,45559 ¥2000
オープンクラスでは13.5Tブラシレスモーターの限られたパワーの中で、より速い最高速を得るためにブーストとターボの電気進角を使用してレースを行います。KO PORPOのアドバンテーシキャパシタBを使用することで、ブースト、ターボ設定を最高速重視で設定する際にトレードオフされる加速力が補われ、結果としてラップタイムが向上します。
アドバンテーシキャパシタBはストッククラスのブラシレスモーター(13.5T、17.5Tなど)で電気進角を使用する場合に最大限の効果を発揮します。
使用方法はESCのバッテリー(+)にキャパシタの赤を、バッテリー(-)にキャパシタの黒を半田付けして、キャパシタ本体を市販の両面テープで固定するだけです。
※ノンブースト、ゼロ進角や低ターン数のモディファイモーターを使用する際には、アドバンテージキャパシターAが適合します。
※アドバンテージキャパシターA,Bはブラシレスモーター向けの製品になります。
アドバンテージキャパシターA No,45558 ¥1500
ブラシレスモーターのモディファイクラス等、ターボだけを少し使う場合や、ノンブースト、ゼロタイミング向けのキャパシタです。ノンブーストのレースでは、大きなピニオンギヤを付けてギヤ比を「カチ上げて」走行しますが、モーターの発熱による「後半のパワーダウン」がいかに起きないようにするかが重要な駆け引きとなります。アドバンテージキャパシタAを使用すると、発熱を抑制してパワーダウンを起こしにくくする効果が得られます。また、スロットル全域でのパワーアップにも効果があるので、スロットル開度が減少し、結果的に燃費の向上も期待できます。こちらのチーム京商の坂本選手のレポートもご参照ください。
アドバンテージキャパシターAも、使用方法はESCのバッテリー(+)にキャパシタの赤を、バッテリー(-)にキャパシタの黒を半田付けして、キャパシタ本体を市販の両面テープで固定するだけです。
※アドバンテージキャパシターA,Bはブラシレスモーター向けの製品になります。
アルティメイトコンデンサー35V No,45518 ¥600
こちらは、ブラシモーター向けの製品になります。ブラシモーターはラジコンカーが加速する際に大きな電流を要求します。ブラシモーター使用時にはアルティメイトコンデンサー35Vを使用することで、加速時のバッテリードロップを防止して、ダッシュ力を高める効果が得られます。
上記のアドバンテージキャパシタA.Bを使用するブラシレスモーターは、回転数が上がるにしたがって大電流を要求することなる特性ですので、使用するコンデンサーも異なる当製品をランナップしています。
こちらの製品もバッテリー配線に半田付けして使用します。
アルティメイトコンデンサー35VをVFS-FR2の搭載する記事はこちらの過去のKOブログに詳しい記事があります。
ちなみに、コンデンサーとキャパシタは電気回路的には「電気をためるもの」を意味し、ほぼ同義語です。
上記の3つの製品は、バッテリーの(+、-)配線に並列接続して使用します。
下記の製品は、ブラシモーターの(+、-)配線に並列接続して使用する、ショットキーダイオードになります。
ショットキーダイオードは上記のキャパシタと組み合わせて、同時に使用することも可能です。
アルティメイトブースター2 No,45518 ¥3500
ブラシモーターは、内部で高速でスイッチを切り替えますので、回転時にサージと呼ばれるパルス性の高電圧のノイズがどうしても発生してしまいます。ショットキーダイオードを使用するとノイズを除去しますので、E.S.Cを守り、同時にモーター回転の効率をアップして、最高速にアドバンテーシを得る効果が得られます。
アルティメイトブースター2は最新の素子を使用することで従来製品より小型化軽量化を達成した製品です。
ブラシモーター専用ですのでご注意ください。ショットキー素子のスペックは180Aの大容量となっています。(旧製品のアルティメイトブースターと同一スペックです。)
使用方法は、基本的にはモーター(+)に赤コードを半田付けして使用します。VFS-FR2などのバック付きESCでバック機能も使用する場合には、こちらのKOブログをご参照ください。
アルティメイトショットキーダブル No,45516 ¥2400
アルティメイトショットキー No,45515 ¥1500
ブラシモーターに直接半田付けして使用するタイプのショットキーダイオードになります。アルティメイトショットキーダブルは120A、アルティメイトショットキーは60Aのスペックの素子を使用しています。
上記のアルティメイトブースターよりもコストが抑えられていることが特徴ですが、容量が大きいほうが、発熱による効率ダウンが起こりずらくなり、耐久性に差がでます。
※アルティメイトショットキー(ダブル)をモーターに直接接続した場合、バック機能を使用するとESCの破損を起こしますのでご注意ください。
ブラシレスモーターを使用するビックレースでアドバンテージキャパシタA.Bをチョイスいただいた方がたくさんおられたとのこと、大変光栄です!また、モーター配線がシンプルなブラシモーターを使用するユーザー様もいらっしゃると思いますが、ショットキーダイオードを使用することでブラシモーターの寿命を伸ばす効果も期待できますので、ぜひお試しくださいね!
※半田付け作業の際、ヤケドや怪我には十分にご注意ください。
今回もお読みいただき、ありがとうございました!