クイックセットアップ(1)ステアリング編
今回からはEX-1のQuick SetUp (クイックセットアップ)機能の使い方を紹介します!
EX-1にはプロポの初期設定に必要な機能を揃えたメニュークイックセットアップ機能が装備されています。EX-1を使い始めるときはもちろん、新車のRCカーを組み立てたときやマシンチェンジしたとき、サーボやアンプなどのRCメカを積み替えたときなどのプロポの初期設定が簡単に出来ます!
[クイックセットアップステアリングメニュー]
・ST/TH-Reves(リバース)・ST-Subtrim(サブトリム) ・ST-Trim(トリム)
・ST-Travel(トラベル)・ST-Balance(バランス)
[クイックセットアップスロットルメニュー]
・ST/TH-Reves(リバース)・TH-Subtrim(サブトリム) ・TH-Trim(トリム)
・TH-Hipoint(ハイポイント)・TH-Brake(ブレーキ)
上記の機能を順に設定していけば、初期設定は完了です。
では、今回はステアリングの設定をあわせるときを例に調整してみます!
キットの組み立て説明書では、RCメカのチェックとステアリングサーボホーンの指示がありますので、ペアリングは済んでいることと思います。
まだでしたら、過去の記事「使ってみようEX-1~ペアリングのやり方」を参考にしてくださいね。
さて、動作確認です。電動カーではモーターがビューンと回ってもいいようにシャーシは台に乗せておきましょう!
通常モードでプロポ→受信機の順にスイッチON(普通にEX-1とアンプのスイッチをON)します。
スイッチONと同時にタイヤが若干曲がってしまいました。これは、トリム調整をすることで直せます。
また、ハンドルを右に切るとタイヤは左に曲がってしまいました。これはマシンによって サーボの搭載向きが変わるためにおこりますが、リバース機能をセッティング変更するだけで簡単に直せます。状況がわかったところでEX-1のクイックセットアップで調整していきましょう。
[1]リバースの設定
リバースはステアリングが左右逆に切れてしまう時に設定を変更する機能です。もし、先ほどの動作確認で正常な方向に切れた場合は変更は必要ありません。
いま、EX-1はスイッチを入れただけですので初期画面です。
ENTERキー>【Main Menu】>”QuickSetup”>ENTと進み、
【QuickSetup Menu】画面に入ります。
ここのST/TH-RevsでENTERを押します。Reverse画面になります。
ハンドルが逆に動いたので1行目STEERINGを変更します。
ENT>JOG>ENT と操作してNORMからREVSに変更しました。
※EX-1の機能で、JOGで設定を変更した後のカーソル点滅中にBACKキーを押すと変更前の数値や設定に戻ります。
「確定はENTER/キャンセルはBACK」と覚えておくと便利ですね。
ここでハンドルを右に切ってみると、今度はタイヤも右に切れました!
[2]サブトリムの設定
まだハンドルは曲がったままですので、今度はこれを調整します。トリムはハンドルの真ん中(中立)を調整する機能で、トリムとサブトリムと2つの設定項目があります。
ベンチセッティング(走行前の机上セッティング)ではサブトリムを使います。
※トリムとサブトリムの違いについての紹介は後日しますね!
先ほどの【Reverse】の画面よりBACKキーを一度押し、【QuickSetup Menu】画面に戻り、今度はカーソルを”ST-SubTrim”に合わせてENTERを押します。
【ST-SubTrim】画面に入ります。
ENTERを一度押すとカーソルが点滅します。このときにJOGを左右に操作して、RCカーのステアリングが大体真っ直ぐになるようにしておきます。確定はENTER/キャンセルはBACKキーですので、ENTERキーを押して設定完了です。
これでタイヤ曲がりも調整完了して、まっすぐ走りそうになりました!
[3]トラベルの設定
今度はハンドルを右に全部切ってみます。
今回のシャーシでは切れ角が少なすぎるようです。これでは性能が生かされない状態ですので、要調整ですね。トラベル機能は、ステアリングを切ったときのサーボの動作量を左右一緒に増減する機能です。もし、RCカーのステアリングが全部切れてしまってステアリングサーボが唸って「ウイーン」となった場合は、すぐにプロポのステアリングを戻してトラベルの数値を減らす方向に設定します。
先ほどの【ST-SubTrim】の画面より、BACKキーを押して【QuickSetup Menu】画面に戻り、今度は”ST-Travel">ENTと進みます。
EX-1のステアリングハンドルを右に一杯まで切りながら、ステアリングが切り過ぎにならない所まで増やしておきます。切り過ぎの症状では、ウィーンとステアリングサーボが唸って、苦しそうな音が出ます。このままではサーボに負担が掛かってしまいますのでその手前の数字を設定しましょう。
[4]バランスの設定
バランス機能はステアリングを切ったときのサーボの動作量を左右個別に増減する機能です。先ほどトラベルの設定でステアリングを右に切ったときの調整はあわせたので、左に切ったときのハンドルの動作量を微調整します。
【QuickSetup Menu】画面に戻り、今度は”ST-Balance">ENTと進みます。
今度はハンドルを左にいっぱいに切って柁角量を確認しながら、ST-Balance L の数値を微調整します。
小技紹介!
バランス(左右の切れ角調整)はトラベルの設定中でもダイレクトセットが使用できます。
ハンドルを再び左にいっぱいに切りながらハンドルの上のET1を右へ押して少し待ちます。画面にはST-Balance表示が出て、数字が減っていきます。
※ダイレクトセット使用時はハンドルは左右一杯に切ったままET1を操作します。ハンドルから手を離した状態でET1を操作すると、タイヤのニュートラル(中立位置)を調整するST-TRIMが変更されてます。ご注意ください。
最後にハンドルを左右に全部切って、サーボが唸らずに一杯まで切れることを確認します。
今回の記事の動画はこちらからご覧いただけます!
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以上でハンドルの初期設定は大体終わりです。あとは走りながらの微調整を行います。
※今回の記事はシャーシ側の調整を触らない場合の作例です。もし、ST-BalanceのL/Rの数値が大きく違う場合はシャーシ側のリンゲージロッドの長さなどが誤っているかも知れませんので、組み立て説明書で確認してくださいね。
今回もお読み頂いて、有難うございました!
長くなったのでスロットルの調整は次回クイックセットアップ(2)スロットル編に続きます。