ニュートラルブレーキについて
今回の記事はニュートラルブレーキの使い方です。
EX-1は、走行中でもプロポの操作でニュートラルブレーキを効かせる事が出来ます。
また、RCカーを回収しなくてもニュートラルブレーキの設定量を変更できます!
ニュートラルブレーキとは スロットルトリガーをニュートラルに戻したときに軽く効かせる、エンジンブレーキのことです。コーナー侵入時にスロットルをニュートラルに戻した際にブレーキが利くようになることで、RCカーのアンダーステアを軽減します。英語では「ドラックブレーキ」と言いますので、EX-1のメニューでは「DragBrake」と表示されます。以下の記事は、ドラッグブレーキと表記しますね。
現在の電動のRCカーでは、ブラシレスモーターを使用することが主流になってきました。ブラシレスモーターは回転効率がよく、モーター自体のエンジンブレーキ効果がほとんど在りませんので、コーナー侵入時にパワーオフした際の減速があまり起こりません。そのままではコーナーリングしずらい場合にはスピードコントローラーの機能で積極的にドラックブレーキを効かせて使用するケースも多くなってきました。
通常、ドラックブレーキをスピードコントローラーでセッティングする場合は、設定値が決まるまでのテスト走行の際には、①RCカーを回収して、②ボディを外してから③アンプとセッティングカードを接続し、④設定量を変更したら⑤再度配線しなおして⑥ボディをつけて、また走ってテストするというような作業となり、繰り返し調整して適正値をセッティングするのは結構大変です。
EX-1のドラックブレーキ機能を使うとRCカーを回収することなくプロポの調整変更で簡単にドラックブレーキをセッティングすることが出来ますので大変便利です!
また、エンジンカーの場合でも路面状況等によっては、回り込むようなコーナーリングでコーナー後半のアンダーステアを軽減する為にドラックブレーキをつかうことで、積極的にフロントに加重が乗るようになりますので運転が楽になる場合があります。ぜひお試しください!
[1]ドラックブレーキの準備
前述の様にEX-1のメニューでは【DragBrake】がニュートラルブレーキをさします。
設定メニューは、以下の様に呼び出します。
【初期画面】>ENT>”Throttle”>ENT>”DragBrake”>ENT
TH-DragBrake画面では以下の設定項目があります。
KEY:ドラッグブレーキのON/OFFを切り替えるボタンの設定
BRAKE:ドラッグブレーキの量の設定 がセッティングできます。
KEYをET1~5またはBTに設定しておくと、設定されたボタンを押すごとにドラックブレーキの有効/無効を切り替えることが出来ます。これからの時期は屋外サーキットで走行すると朝、夕方はハイグリップですが昼間はグリップしづらいこともありますので、状況に合わせて切り替えが出来ると便利です。有効なときには初期画面に[DBK]の表示が出て、一目で確認できます。
BRAKEはドラックブレーキの量の調整です。初期状態のOFFから0.5%刻みで50%まで設定できます。ここでの設定値50%は【TH-Brake】メニューで設定したトリガー操作のフルブレーキに対して50%を意味します。つまり、TH-Brakeで設定してある値が50で、DragBrakeが10%ならニュートラルブレーキは5だけ効くことになります。
[2]ドラックブレーキの調整
ドラックブレーキの量の調整は、実際に走行しながら行います。
【TH-DragBrake】画面を表示しながら、コースを周回してみましょう。
コーナー手前でパワーを抜いて、ハンドルを切った際に思ったより曲がってこないアンダーステアなコーナーできれいに曲がれるところがドラックブレーキの適正値です。
・まだアンダーステアの場合は【TH-DragBrake】>”BRAKE"の値を大きくします。
・思った以上に曲がるオーバーステアになってしまった場合はドラックブレーキの値が
大きすぎる場合です。
【TH-DragBrake】>”BRAKE"の値は非常に細かく調整できますので、数値を減らして
適正値を探しましょう。
※TH-DragBrakeはバックつきアンプで使用する場合は、アンプ側でバックを禁止する設定をしてから使用しましょう。走行中に突然バックしたら大変です!
今回の記事の動画はこちらからご覧いただけます!
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今回もお読み頂き、有難うございました。
次回はスロットルハイポイントのお話をお送りします。