M07コンセプト組み立てテクニカルティップス(8)

2017年7月23日 < ESC > VFS-FR2 <搭載例> M07コンセプト

こんにちは!

M07の組み立て8回目です。サーボのセッティングを終えて、ご機嫌なハンドリングになったKO号にVFS-FR2のセッティングを進めます。

過去の記事 
M07 Concept 組み立てティップス(1)「準備」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(2)「ステアリングサーボの搭載」はこちら 
M07 Concept 組み立てティップス(3)「RCメカの搭載」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(4)「RCメカのブラックアウト」はこちら 
M07 Concept 組み立てティップス(5)「RCメカのセットアップ」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(6)「シェイクダウン」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(7)「サーボのセッティング」はこちら    でご覧ください。

 

さて、前々回の記事前回の記事に引き続き、今回もM07コンセプトKO号のシェイクダウン(初走行)の様子をレポートします。コースはさいたま市にあるTamTam大宮店さんにお邪魔して、1パック目は8L2分10秒(ベスト15秒80)だった記録がパーツの組み込みとサーボのセットアップで8L2分1秒(ベスト14秒916)まで記録更新されました。ベストラップで1秒近く速くなっています。

オプションパーツの投入で全体的なグリップの向上とサーボのICS設定でハンドルフィーリングの向上を達成したので、最後に前進パワーをセッティングすることで運転がらくちんながら速く走るクルマを目指したいと思います。

 

電装パーツの装着でパワーアップ!

ブラシモーターにはアルティメイトブースター2パワーアップコンデンサー35vをつけるとパワーアップしますので、早速取り付けていきます。

①アルティメイトブースター2の取付け

アルティメイトブースター2の説明書の「バック付きアンプ」の取付例に従って配線します。ここはハンダゴテを使い、半田付けしますので慎重に作業が必要です。

 

M07コンセプトKO号は少しだけスイッチの位置をバッテリー側に移動することで、VFS-FR2の側面にアルティメイトブースター2を両面テープ止めすることができました。

アルティメイトブースター2のプラス(赤)→VFS-FR2のバッテリープラス
アルティメイトブースター2のマイナス(黒)→VFS-FR2のモーターマイナス
に半田付けします。

※モーターに直接取り付けることも可能ですが、その場合は必ずVFS-FR2をバック禁止モードに設定しましょう。

②パワーアップコンデンサー35Vの取付け

M07コンセプトKO号はだいぶスペースに余裕があるのですが、せっかく配線も黒くしてすっきり見えるようにしているのでなるべくスマートに見える位置に搭載したいと思います。

検討した結果、写真のようにVFS-FR2のヒートシンクの上に両面テープで設置することにしました。ラベルが見えるように少し上側に寄せることにします。

場所を決めたものの、コンデンサーのプラス側の足が届かなかったので先ほどアルティメイトブースター2を半田付けした際に余ったコードを継ぎ足しておきます。マイナス側はちょうど良さそうなので、付属の絶縁被膜を使用してそのまま取り付けることにします。

パワーアップコンデンサーのプラス→VFS-FR2のバッテリープラス
パワーアップコンデンサーのマイナス(白帯)→VFS-FR2のバッテリーマイナス
に半田付けします。アルティメイトブースター2とは異なるので注意しましょう。

さて、これで準備してきた伝送パーツの取付が完了したので、ワクワクしながらコースインです!

走行結果;8Lap/2°02’995 BL15’165
=>ここにきてまさかのタイムダウンです。すごくスロットル握り始めのパワーが上がり、ホイルスピンが増えました!また、それとは別の効果として、コーナー進入時のスロットルオフの際の失速が減り、コーナー間のつながりがスムーズになりました!

タイムダウンの原因はホイルスピンです。電装パーツの取付け作業をやっている間にも太陽が照り付けていました。温度計で路面温度を測ってみると66℃!この後はもうタイムアップできないかもしれないイヤな予感がしますが、なんとかもがいてみることにします。

パワーアップしたのにタイムダウンした場合、せっかく付けたけどパーツを外してパワーを減らすのも一つの手です。でも、このまま外すのはもったいない!ので、追加したパワーを生かしつつセッティング変更で対応します。

前進するときのフロント荷重は加速時にリヤに移動します。路面に荷重が伝えられやすいように、フロントの車高を5mm→4mmに変更して再度アタックしてみます。

走行結果;8Lap/2°01’818 BL15’006
=>14秒には入れなかったものの、ホイルスピンを減らして前進力をアップすることに成功です! しかしながら、この熱い路面状況にもう少しセッティングを合わせておきたいと思います。

 

VFSセッティングを変更

パソコンに接続してVFS-FR2のセッティングを変更してみます。

参考記事:

VFS-FR2セッティングのお話(2)ICS USBのインストール
VFS-FR2セッティングのお話(3)VFS-FRマネージャー
VFS-FR2セッティングのお話(5)ICSチューン!

VFS-FR2標準セッティングはツーリングカーやF-1、バギーで使っても大体合格点の最大公約数的なセッティングが入っているので、オンロードツーリングでセットアップした「VFS-FR2セッティングのお話(5)ICSチューン!」で紹介している設定に変更してみます。

上の参考記事の流れでVFS-FR2のセッティングを書き換えてレッツゴーです!

走行結果;8Lap/2°01’973 BL14’985
=>この記録、一回転んでいます。(少し疲れてきました…)ベストラップは1周目と4周目に同タイムが出ています。間違いなく、今日一番のペースです。モーターの走行音が高くなり、トップスピードが上がりました。速くなったので、ここで終了でもいいのですがミスが出ているということはセッティングの余地があるので、もう少しセッティングを進めてM07コンセプトKO号専用のセッティングをします。

 

VFSセッティングを合わせこむ

この写真のセッティングが先ほど走ったものです。

セッティングデータはこちらからダウンロード可能です。※VFS-FRマネージャーV1.2でご確認ください。

 20141214_VFSFR2 540+Lipo.kpd

グラフは左が握り始め、右が最高速の直前を意味し、上に行くほど低周波(トルク重視)下に行くほど高周波(効率重視)になります。

写真のようなカーブ(ここでは台形ですが)を書かずに直線のままでも走行は可能ですが、速くないです。VFS(可変周波数機能)を生かすためには、おすすめ設定から微調整することをお勧めします

今回、M07コンセプトKO号の駆動方式(FF)に合わせて、起動時の加速トルクを少し減らしてテストします。具体的には、THRT5~9を0.84KHz→1.03KHzに5コマほど移動して走行してみます!

走行結果;8Lap/2°01’107 BL14’840
=>バッテリーの元気がいい1周目にベストラップが出てその後も、15秒フラット付近のラップタイムを重ねて走れるようになりました!

ベストラップも本日の最速をマークしたので、いい方向にセッティングが進んだのではないでしょうか。後半に向けて少しタイムが落ちていますが、2分過ぎの9周目にまた15秒1が出ているので問題なさそうです。

さて、VFS-FR2のセッティングで前回に比べてのタイムアップはあまり大きくありませんでいたが、最もきつい温度の路面状況下で同等のタイムを叩き出せているので、かなりの性能向上があるはずです!

この時のセッティングデータはこちらからダウンロード可能です。※VFS-FRマネージャーV1.2でご確認ください。

 20170720_VFSFR2 LightTYune+Nicd Temp.kpd

さて、M07の連載はここでいったん終わりますが、機会がありましたらレースに参加してみたいと思います。
もしご不明な点がありましたらサービス部までお問い合わせください!

今回もお読みいただいて、ありがとうございました! 

 

 

 

 

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